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お散歩の練習

引っ張られないお散歩!?


お散歩トレーニング
引っ張られないお散歩

今日の出張レッスンはお散歩の練習です!

お散歩は犬にとって大好きなことの一つ。外には色々な刺激があるので目や鼻や耳や触覚など色々な感覚を刺激されます。特に犬は鼻を使うことが大好きな動物です。嗅覚に刺激があるとその元を探索せずにはいられません!

 

地面や電信柱、など色々な場所に他の犬の匂いがついています。自分の縄張りをパトロールする意識が強い犬は、命を懸けて匂い嗅ぎに夢中になって玄関を出てから帰ってくるまでずっと匂い嗅ぎしたままになってしまうこともあると思います。

お散歩コースには他のワンちゃん達も散歩しているので、色々な場所に匂いのスポットが点在している状況になっています。一つのスポットを嗅いでも、また次のスポットの匂いを見つけて、そこまでの匂いをたどるため、匂い嗅ぎのループが終わらない状況になります。

 

飼い主さんたちは犬に引っ張られないためにリードを手元に引っ張ったりしますが、実は逆効果で、犬たちは匂い嗅ぎを中断されまいと、それ以上の力で引っ張って匂いの元へたどり着こうとします。中には、首が締まっても引っ張り続けて苦しそうなので犬の進む方向へ一緒についていってしまうい主さんも居ると思います。このような経験を毎日の散歩で経験していくと、犬は引っ張れば飼い主さんはついてきてくれると学習し、引っ張る力はどんどん強くなっていきます。

 

お散歩で引っ張られないためには、まずは、犬の意識を匂い嗅ぎだけに集中させないことがポイントになってきます。犬の意識を自分にも向けれられるように練習する必要があるのですが、まずは、お散歩に行く際にオヤツも一緒にお散歩バックに忍ばせておいてください。たまに立ち止まって名前を呼んでオヤツを一粒あげてみましょう。それでも気が付かない場合は、鼻先にオヤツを見せてみましょう。オヤツが大好きなワンちゃんは一瞬でも匂い嗅ぎを忘れることが出来ると思います。最初はまたすぐに匂い嗅ぎに戻ってしまうと思いますが、お散歩コースの中に立ち止まって名前を呼ぶ練習するスポットを作ってみてください。次第に飼い主さんが止まったり名前呼ばれたりするとオヤツが食べられることを学習すると思います。

 

皆さんのワンちゃん達は外でも名前を呼ぶと振り向いてくれますか?声をかけても振り向いてくれないくらい集中している状況が引っ張られてしまう原因の一つです。まずは、名前を呼ぶ練習などから始めて、飼い主さんの声掛けが地面の匂いを忘れられるくらい大好きな音として認識させてみてください。少しずつですが、お散歩中に飼い主さんのほうを振り返る頻度が増えてくると思います。

 

お散歩で人の横をゆったり歩いて散歩することはかなり高度なテクニック。歩行トレーニングをしっかり行わないとなかなか思い通りに犬のペースをコントロールすることは難しいです。お散歩の時に引っ張られて大変な思いをしている方、苦しそうにゼハゼハしながら散歩しているワンちゃん、車や自転車をみては飛び出したり吠えたりしてしまうワンちゃん、興奮しながらのお散歩は犬にとっても人にとっても色々な事故のリスクが高くなります。

 

人にとっても犬にとっても楽しいお散歩をするためには地道な練習が必要です。まずは、名前を呼んだらすぐに振り向いてくれるようになる練習から始めてみてください。引っ張られながら歩く散歩より、たまに立ち止まって名前を呼んで犬とのコミュニケーションをとってみてください。最近はサクラも満開になり始めてきたので、一緒にお花見も楽しいと思いますよ!